牛の舌がこんなに旨いとは

gyu_006牛タン。牛の舌だ。今ではポピュラーにその美味しさが知られる牛タンだが、良く考えれば最初に牛の舌を食べようと思った人はものすごい。

だって舌だ。舌が食べられると思わないぞ普通。牛タンを食べる文化がない国に育って、

「今日のごはんはこれよ」

と調理前の舌の塊を出されたら、

「え、ちょっと気持ち悪い。こんなの食べるなんて信じられない」

と思うのではないだろうか。

どうも人間は旧石器時代既に、牛タンを食べていたらしい。舌や内臓、脳や骨髄には多くの脂肪が含まれており、それを好んだらしいのだ。

なるほど。農耕が始まるまで動物性たんぱく質は野生調達だもんな。畜産と違って野生動物の肉には脂肪が少ないよな。旧石器時代寒いしな。エネルギーに脂肪いるよな。納得。

http://www.city.sendai.jp/report/2011/1199676_1413.html

勿論、『貴重な食料を無駄にせず、食べられるところはすべて食べて、利用できるところは利用する』という考えもあっただろう。

gyu_009仙台で牛タン焼きが盛んになったのも、占領下の米軍で余っていた牛タンを有効活用できないか、というところから始まったという説がある。『残り物を使ったというのは間違い』と否定する説もあって、どちらが正しいのかは詳しく検証しないと分からない。しかし何にせよ、食べ物を無断にしないというのは素晴らしいことだ。

世界を見渡せば、数多くの食材があり、料理がある。今いろいろなものを美味しく食べられるのは、ここに至るまでの人類が食べることへの飽くなき探究心を追及してくれたおかげだ。

http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/info/namashokuyoushokuniku.html

食べられるものは何でも美味しく食べてやるぞ、と食い意地の張っていた祖先に感謝したい。